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歌劇 「偽の女庭師」    

La Finta Giardiniera

          《モーツァルト:1756年〜1791年》

Wolfgang Amadeus Mozart





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初演 1775年 1月13日、ミュンヘン
設定 18世紀中頃、南イタリアのラーゴネーロ
登場人物 ドン・アンキーゼ…市長(T)
アルミンダ…市長の姪(S)
ヴィオランテ…侯爵令嬢だがサンドリーナと名を変えて女庭師となっている(S)
ベルフィオーレ伯爵…ヴィオランテの許婚(T)
ラミーロ…若い紳士(MS)
あらすじ
(幕前の物語)
ベルフィオーレ伯爵は恋人の侯爵令嬢ヴィオランテが不貞をはたらいたと思い込んで彼女を刺して逃亡した。しかし、一命をとりとめたヴィオランテベルフィオーレ伯爵を探すためにサンドリーナと名前を変え、ラーゴネーロの市長官舎の女庭師となっている。
市長は以前、市長官舎の女中に結婚をほのめかすほどかわいがっていたものの、今はサンドリーナ(=侯爵令嬢ヴィオランテ)に夢中。さらに市長の姪のアルミンダは昔、恋仲だったラミーロを捨て、あろうことかベルフィオーレ伯爵と結婚することになっていた。

第1幕
第1場 市長邸の庭園

市長の姪アルミンダの到着を待っている間、好色の市長は自分の家の住み込みで働いている女庭師サンドリーナ(=侯爵令嬢ヴィオランテ)を口説いている。サンドリーナベルフィオーレ伯爵の誤解による嫉妬から刺され、ようやく身を落ち着けたと思ったら新たな悩みができたと困惑する。

第2場 回廊
アルミンダは到着したものの、婚約者のベルフィオーレ伯爵がまだ到着していなかったため機嫌が悪い。ところが遅れて到着したベルフィオーレ伯爵アルミンダに甘い言葉をかけると、あっという間にアルミンダの機嫌が直る。
機嫌の直ったアルミンダは浮気は許さないわと軽口をたたきながら出て行く。

第3場 庭園
サンドリーナは、アルミンダから彼女の婚約者がベルフィオーレ伯爵であるということを聞いて倒れる。アルミンダの助けを求める声に駆けつけたベルフィオーレ伯爵もそこに倒れている女性が自分が殺したはずのヴィオランテにそっくりなので驚く。
ベルフィオーレ伯爵は女庭師に許しを乞うが、彼女は人違いだと主張して正体を明かさない。

第2幕
第1場 市長邸前の広場

ベルフィオーレ伯爵の心がなぜか女庭師のサンドリーナに向いていることに気づいたアルミンダは怒っている。
ベルフィオーレ伯爵はとりあえずアルミンダに許しを乞うのだが、女庭師が本当にヴィオランテであるなら早まったことをしたかもしれないと、後悔をする。
サンドリーナベルフィオーレ伯爵に対して自分の正体をはっきりさせず、ベルフィオーレ伯爵が困惑するような言い方をして翻弄している。しかし、やはりヴィオランテに瓜二つだとベルフィオーレ伯爵は考える。
一方、かつてアルミンダの恋人であったラミーロの報告により、市長ベルフィオーレ伯爵に殺人犯として逮捕状が出ていること知る。もしもそれが事実なら、アルミンダとの結婚は当然認めることはできない。

第2場 市長邸の広間
市長の詰問にベルフィオーレ伯爵は罪を白状する。しかし、女庭師サンドリーナは自分こそがその被害者のヴィオランテであるからベルフィオーレ伯爵に罪はないと主張したため、裁判は終了する。しかし、彼女はベルフィオーレ伯爵と二人だけになると「あなたを救うために嘘をついたのであって、自分はヴィオランテではない」と言い張る。ベルフィオーレ伯爵はあまりのことにだんだん精神が混乱してくる。
一連の揉め事の元凶が女庭師のサンドリーナにあると考えたアルミンダは、復讐をするためにサンドリーナを拉致して、野獣のいる暗い森に放置するよう手配する。

第3場 森の中
アルミンダの手配によりサンドリーナが森に拉致されたことを知った人達が彼女を捜しに次々と森にやってきた。ところが、暗闇の中で誰が誰だかわからなくなり大混乱に陥ってしまう。そしてこの騒ぎの中、とうとうベルフィオーレ伯爵と女庭師サンドリーナは正気を失う。

第3幕
第1場 市長邸の中庭

姪のアルミンダからはベルフィオーレ伯爵と結婚させてほしいと迫られ、ラミーロからはアルミンダと結婚させてほしいと迫られた市長が困惑している。しかし、とうとうラミーロもあまりにもかたくなな態度をとり続けるアルミンダに怒ってしまう。

第2場 庭園
ベルフィオーレ伯爵と女庭師サンドリーナとなっているヴィオランテもようやく正気に戻りつつある。ヴィオランテベルフィオーレ伯爵アルミンダの許に戻るよう言ってはみるが、二人は結局、別れることができない。さらにアルミンダベルフィオーレ伯爵の心変わりを受け入れて、昔、恋仲だったラミーロと一緒になることになった。
DVD
B000M5BASY

指揮: ニコラウス・アーノンクール
演奏: チューリヒ歌劇場“ラ・シンティッラ”オーケストラ
演出: トビアス・モレッティ
サンドリーナ…エヴァ・メイ
アルミンダ…イザベル・レイ
ドン・アンキーゼ… ルドルフ・シャシング
ベルフィオーレ伯爵…クリストフ・シュトレール
騎士ラミーロ…リリアーナ・ニキテアヌ
セルペッタ……ユリア・クライター
ナルド…ガブリエル・ベルムデス
【収録: 2006年2月23日・25日 チューリヒ歌劇場 】


 モーツァルトが若干18歳で作曲した「にせの女庭師」の映像。
 巨匠アーノンクールと俳優モレッティの斬新なコンビが話題となった、2006年チューリヒ歌劇場の最新プロジェクトです。メイ、レイ、シュトレールら、今風の衣裳に身を包んだ実力派歌手が、決して時代に流されないアーノンクールからの明確なメッセージを高らかに歌い上げます。
【画像構成比16:9/音声方式:リニアPCMステレオ、ドルビーデジタル5.1ch、DTSサラウンド5.1ch/片面2層ディスク/2枚組】



 

DVD
B000KJTA34

指揮: アイヴォー・ボルトン
演奏: ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
演出: ドリス・デリエ
ドン・アンキーゼ…ジョン・グラハム=ホール
伯爵令嬢ヴィオランテ・オネスティ…アレクサンドラ・ラインプレヒト
ベルフィオーレ伯爵…ジョン・マーク・エインズリー
アルミンダ…ヴェロニク・ジャンス
騎士ラミーロ…ルクサンドラ・ドノーゼ
セルペッタ…アドリアーナ・クチェロヴァ
ロベルト…マルクス・ウェルバ    他
【収録: 2006年1月18日〜2月1日 ザルツブルク、州立劇場】


 多くのオペラ演出を手掛けるドイツを代表する女流映画監督、ドリス・デリエによる新演出。
カラフルでポップな舞台、実力派歌手陣の熱演で混乱した恋とその行く末を見事に表現しています。
【画像構成比16:9/音声方式:リニアPCMステレオ、DTSサラウンド5.1ch/片面2層ディスク/日本語字幕on・off/2枚組】



 

CD
B000FDF4G2

指揮:ニコラウス・アーノンクール
通奏低音:ヘルベルト・タヘツィ(チェンバロ)
ヘルヴィヒ・タヘツィ(チェロ)
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
ドン・アンキーゼ<市長>…トーマス・モーザー(テノール)
女庭師サンドリーナ…エディタ・グルベローヴァ(ソプラノ)
ベルフィオーレ伯爵…ウーヴェ・ハイルマン(テノール)
アルミンダ…シャルロット・マルジョーノ(ソプラノ)
騎士ラミーロ…モニカ・バチェリ(メゾ・ソプラノ)
セルペッタ…ドーン・アップショウ(ソプラノ) ナルド
…アントン・シャリンガー(バリトン)
【録音:1991年6月 プラハ(ライヴ録音)】


18世紀のラゴローネ市という架空の舞台設定によるこのオペラはモーツァルト18歳の作品。ミュンヘンで初演され大成功を収めている。ややこしい恋の滑稽劇である台本自体はけして良質とはされないが、モーツァルトの音楽には、後年の傑作オペラを特徴つける細やかな感情描写がすでに横溢している。グルベローヴァ、アップショウ、モーザーなど豪華な歌手陣も魅力。
《日本語解説・歌詞対訳付》



 






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